夏でも快適なサマーウールスーツ

暑い季節がいよいよやってきます。夏の暑さ対策ばかり考えていると、スタイリングがおろそかになりそうですので、着こなしの点も大切に考えたい、いつもバランススタイリングに力を注いでいる店長の前田です。暑い夏でも、ちょっと気取ったスタイリングや、ドレッシーな着こなしを求められるシチュエーションというのは意外に多いものです。重要な商談で、役職の上の人に会うときや、ちょっとしたパーティなどでは、上品な雰囲気をスーツスタイリングの中に盛り込みたいものですね。

そこで夏に頼りになるという生地が、やはりサマーウールですね。羊毛を細く撚った生地は、天然素材ならではの通気性と清涼感があり、サラリとした肌触りで人気です。丈夫でシワになりにくいのが特徴で、上質感が持ち味ですので、暑い夏でもスタイリッシュにキメられる貴重な素材です。薄手にもかかわらずわずかな重量感がありますので、粋にスーツならではのドレープを楽しむこともできるのです。清涼感を出しながらもビジネスシーンに相応しいスーツ選びというのはとても大切ですよね。

しかもウール素材は、汗を吸い込み、一定量以上の水分量を超えると、繊維表面にあるウロコ状になったスケールと呼ばれる部分が開いて、水分を蒸気として放出させるというのです。このときに体温も奪っていく(気化熱)ので、着る者を涼しくさせてくれるのですね。コットンでは、水分をため込んだままになってしまいますので、着心地に違いが出てきます。すなわち着る者を涼しく快適にさせてくれるクールウールなのです。

サマーウールの代表的な生地の織り方として、インドやマレーシアに輸出されたことから名付けられたトロピカルサマーウール。酷暑用の薄手の生地で、サラリとした肌触りが特徴です。もうひとつが平織りで気孔性に富み、清涼感とシャリ感のある風合いが特徴のポーラ。英国などでは一般的にフレスコと呼ばれる人気のサマーウールです。最近ではシルク混やコットン混などもあり、サマーウールといってもさまざまな種類の生地があります。

当店でいまお勧め生地は、ゼニア COOL-EFFECT(クールエフェクト) 夏場にダークスーツで外出すると直射日光が当りスーツの表面が暖められ、 体感温度も上がってしまいますので余計に暑く感じたりするものです。 このクールエフェクトは「ダークスーツを涼しく着る」をテーマに 開発された春夏向きのレーベルです。

生地染めと仕上げの段階で特別なトリートメントを施すことにより太陽光を反射させる効果を加えた生地です。直射日光が当たっても生地自体が暖かくなりづらいのです。その為、通常の春夏生地の着用時に比べると体感温度が約10度位低くなるとの解説がゼニア社から出されています。 私も創りましたが、確かにスーツの内側も暑くなる感触は少ないので快適です。

ダンヒル生地ならモヘア(山羊の毛)混の生地です。 モヘアウールのキラキラした光沢感とサラサラ感 ハリとコシがあるので涼しさを感じることのできる素材です。 モヘア混のスーツで暑い時期もパリッとおしゃれに決めてください。

ウールは、型くずれしにくいのも特徴ですので、ビジネスシーンで動き回ってもある程度は、型を保っていますので、品よく見せることがでます。しかもスタイルをよく見せることができますので、デートシーンにも最適です。よく、女性が普段見慣れている男性でも、スーツを着たとたん、惚れ惚れと見入ってしまった、というのはよく聞く話です。スタイルの欠点をカバーしスタイリッシュに演出してくれる、頼れるサマーウールです。

頼れるサマーウールですが、ウールの回復力を考え、1日着たら最低2日は休めて頂きたいです。部屋に戻ったらブラッシングをして「ご苦労さま」とスーツに話しかけながら、スーツハンガーに掛けて休ませてあげましょう。スーツは我々ビジネスパーソンの強い味方ですからね。

着こなしでは、夏らしいグレー系のスーツに糊のきいたブルーのシャツを合わせ、清涼感を意識するのもお勧めです。暑苦しくなく、爽やかな印象を周りにアピールするのもビジネスパーソンの夏のマナーともいえます。

どんなに暑くても涼しい顔をしているのが、粋なクールガイなのかもしれませんね。

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