今年の夏は(も?)暑いうえに、省エネで節電ですから、室内もそれほど涼しくなかったりしますよね? 28度が、夏の省エネの設定温度になってたりしますから、オフィス内も生ぬるい冷房のところも多くあります。それでも暑さに溶けることなく(笑)、できるだけ涼しい顔で過ごしているクールガイの(照笑)店長の前田です。
こうも暑いと着こなしも大変ですが、毎日を闘うビジネスパーソンとしては、いくらクールビズといっても軽装ばかりでは、過ごせません。スーツスタイルで普段からビシっと決めなくてはなりません。そこで、少しでも涼しく過ごしたいというビジネスパーソンの願いを反映してか、日本の夏は、背抜きのスーツがかなりポピュラーになっています。背抜きとは、スーツ裏地の肩の部分は残し、背中の部分の裏地を省いて、少しでも涼しく、軽くした仕上げ法のひとつです。
海外ブランドでも日本向けには、わざわざ背抜き仕立てにするほど、日本では特に人気になっています。軽く、着やすいのはいいのですが、シワになりやすく、しかも背中部分に裏地がないため、中に着用したシャツが透けて見えるのが、やや難点です。背抜き仕立ては、別名スケルトンバックともいわれているくらいですので、中が透けてしまうのです。
最近、女性の着こなしで、中に着たウエアをあえて透かして見せる着こなしも流行っていますが、女性だからセクシーで、サマになりますが、男性ならそうはいきません。
中が透けるとどうしてもカジュアル感が出てしまい、スーツで堅く決めたはずが、やや軽くなってしまいます。軽いデートシーンなら大丈夫なのですが、重要な商談や打ち合わせ、かなり偉い人に会う場合は、総裏のスーツにこだわりたいものです。背抜きのスーツで帰り際に、背中のスケスケ感を偉い人に見られては大変です。そうです!できるビジネスパーソンなら少なくとも一着は、総裏の夏物スーツを持っていたいものです。
夏なら放熱性のあるサマーウールやモヘヤなどの素材なら、総裏仕立てでも涼しく過ごせますし、今では、吸湿性・放湿性に優れた裏地も多く出揃っていますので、快適に着こなせます。何といっても全体のシルエットの型くずれが、背抜きに比べて少ないので、ドレープ感も出て美しくスタイリングができます。
裏地がある分、スーツ生地との摩擦抵抗も少なく、傷みにくく長く着ることができます。よいことずくめの総裏仕立てスーツですので、夏場でもお勧めになりますが、自分のビジネスシーンに合わせ、背抜きと総裏をチョイスするのがスーツの楽しみのひとつでもあります。
総裏スーツをうまく着こなすビジネスパーソンが、夏を制します!きっと!































