ゼニア・ダンヒルのスーツが85,000円でオーダーメイドで創れる。ゼニア・ダンヒルのオーダースーツ専門店銀座SAKAEYA

ゼニアの「エレクタミルド」は、2014年秋冬から登場したレーベルです。元になっているのは、その名のとおり「エレクタ」。ミルドというのはミルド加工という生地の加工方法で、織りあがった生地を湿らせ、その状態で叩く、揉むなどし、全体的に目を詰め、表面を軽く毛羽立たせることです。(エレクタについてはこちら、ミルド加工についてはこちらで詳しく説明しています)
2014年秋冬に登場したゼニアのミルド素材には、エレクタミルドのほか、トロフェオミルドがあります。トロフェオミルドが従来のトロフェオにミルド加工を加えているのに対し、エレクタミルドについては、従来のエレクタをそのまま使ってはいません。
その理由は、糸の太さにあります。
エレクタミルドは、従来のエレクタより細い糸を使用しています。ゼニアがどうして使用する糸の太さを変えたのかについては、おそらく、ミルド加工に関係があると思われます。
ミルド加工を加えると、生地は全体的に厚くなります。生地が厚くなるということは、目付(1メートルあたりの重さ)が増えるということを意味します。トロフェオミルドの場合は、従来のトロフェオに使用されている原毛が平均直径16ミクロンというかなり細いものであるため、そのままミルド加工にしても、厚みはほとんど変わりません。
しかし、ゼニアがエレクタに使用している原毛の繊維は、平均直径18ミクロン。トロフェオに比べると太めです。当然、目付もトロフェオより重く、トロフェオが約230〜240gであるのに対し、エレクタは約330〜340gあります。これにそのままミルド加工をすると、より重くなってしまいます。
しかし、ここ数年、ゼニアのレーベルは全体的に軽量化される傾向があります。たとえば近年、トロフェオは、2009年と2013年にリニューアルされていますが、そのたびに目付が軽くなっています。具体的な数字で言うと、2008年以前は約280〜290グラム、2009年以降は約260グラム、2013年のものは230〜240グラムです(いずれも秋冬物)。また、シワになりにくいとしてビジネスマンに支持されているゼニアのレーベル「トラベラー」も、2010年にリニューアルされ、310グラムだった目付が280〜290グラムに軽量化されました。
エレクタをそのままミルド加工すると、この流れに逆行することになります。そこでゼニアは、エレクタミルドに使用する原毛を通常のエレクタより細くするという決断をしたのではないでしょうか。
その結果、エレクタミルドは、通常のエレクタより軽めの、目付300〜310グラムという生地に仕上がりました。これは、他のゼニアのレーベルと比べると依然、やや重ための目付ですが、ミルド加工の暖かみに加え、エレクタらしい「ハリ」や「丈夫さ」のある生地に仕上がっています。
実は、エレクタの名がついた生地に使用する糸を変えるというのは、ゼニアにとっては大きな変化です。というのも、他のゼニアのレーベルが時代に合わせてリニューアルを繰り返してきたのに対し、エレクタは1929年の発表以来まったくリニューアルがされていないレーベルなのです。このことから、ゼニアがいかにエレクタの完成度を評価しているかが伺えます。
このエレクタの完成度の高さを維持しつつ、ミルド加工を施し、かつ近年のトレンドである軽量化にどう対応するか。それに対するゼニアの答えが、エレクタミルドなのではないかと思われます。
| 生地NO.Z227-0053 | ||
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商品名 | エレクタミルド(秋冬) |
| 色 | チャコール | |
| 柄 | チョークストライプ×ヘリンボーン | |
| 解説 | ヘリンボーン柄を形成している6本の折の中で1本だけをシルバーの糸に変えて1.6cm巾のチョークストライプ柄に見せています。 2014秋冬新企画の『エレクタ-ミルド』。厚みがありながらソフトでしなやかな生地になりました。 | |
| この生地の詳細はコチラ | ||
| 生地NO.Z227-0051 | ||
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商品名 | エレクタミルド(秋冬) |
| 色 | グレー | |
| 柄 | チョークストライプ×ヘリンボーン | |
| 解説 | ヘリンボーン柄を形成している6本の折の中で1本だけをシルバーの糸に変えて1.6cm巾のチョークストライプ柄に見せています。 2014秋冬新企画の『エレクタ-ミルド』。厚みがありながらソフトでしなやかな生地になりました。 | |
| この生地の詳細はコチラ | ||
| 生地NO.Z227-0056 | ||
|---|---|---|
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商品名 | エレクタミルド(秋冬) |
| 色 | ブラウン | |
| 柄 | チョークストライプ×ヘリンボーン | |
| 解説 | ヘリンボーン柄を形成している6本の折の中で1本だけをシルバーの糸に変えて1.6cm巾のチョークストライプ柄に見せています。 2014秋冬新企画の『エレクタ-ミルド』。厚みがありながらソフトでしなやかな生地になりました。 | |
| この生地の詳細はコチラ | ||
| 生地NO.Z227-0045 | ||
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商品名 | エレクタミルド(秋冬) |
| 色 | ネイビー | |
| 柄 | シルバー×ブラックウインドペン | |
| 解説 | 6.0cm×5.0cmのシルバーとブラック2本ラインのウインドペン。無地っぽい雰囲気の中にちらっと見えるウインドペンがたまりません。 2014秋冬新企画の『エレクタ-ミルド』。厚みがありながらソフトでしなやかな生地になりました。 | |
| この生地の詳細はコチラ | ||
| 生地NO.Z227-0042 | ||
|---|---|---|
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商品名 | エレクタミルド(秋冬) |
| 色 | チャコール | |
| 柄 | シルバー×ブラックウインドペン | |
| 解説 | 6.0cm×5.0cmのシルバーとブラック2本ラインのウインドペン。無地っぽい雰囲気の中にちらっと見えるウインドペンがたまりません。 2014秋冬新企画の『エレクタ-ミルド』。厚みがありながらソフトでしなやかな生地になりました。 | |
| この生地の詳細はコチラ | ||
| 生地NO.Z227-0073 | ||
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商品名 | エレクタミルド(秋冬) |
| 色 | グレー | |
| 柄 | タータンチェック×ヘリンボーン | |
| 解説 | 同色遣いのタータンチェック。生地のベースは変則的なヘリンボーン織りになっているがおしゃれな1着です。 2014秋冬新企画の『エレクタ-ミルド』。厚みがありながらソフトでしなやかな生地になりました。 | |
| この生地の詳細はコチラ | ||
| 生地NO.Z227-0075 | ||
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商品名 | エレクタミルド(秋冬) |
| 色 | ブラウン | |
| 柄 | タータンチェック×ヘリンボーン | |
| 解説 | 同色遣いのタータンチェック。生地のベースは変則的なヘリンボーン織りになっているがおしゃれな1着です。 2014秋冬新企画の『エレクタ-ミルド』。厚みがありながらソフトでしなやかな生地になりました。 | |
| この生地の詳細はコチラ | ||
